sankantsuのブログ

技術メモ・競プロなど

ゴリラ.vim #29 に参加してきました

2023/12/13 にゴリラ.vim という vimmer が集まるオフラインイベントに参加しました。 本記事では発表の様子や参加した感想について書きます。

gorillavim.connpass.com

発表資料については conpass のページに発表者のみなさんがアップロードしてくださっています。 そちらもご覧ください。

開始前

電車を逆に乗ってしまったり、新宿で迷子になったりしてだいぶ余裕をもって出たはずが受付開始からだいぶ遅れた到着になってしまいました。 とはいえ、最初の発表には間に合ったのでなんとか致命傷にはならずにすみました。 会場はユニークビジョン株式会社さんで、とてもきれいで居心地の良い会場でした。

会場で思ったこととしては、自作の名札などを持ってくれば良かったかなという点です。 当然誰も直接会ったことがなかったので、vim-jp で見る人であっても現実では誰だかわからず話しかけるのが難しいです。 何人か自作や他のイベントでもらった名札を持っている方がいらっしゃいましたが見習いたいなと思いました。

発表について

Rust で Neovim リモートプラグイン (スポンサーセッション) by Keita Iwatani さん

スポンサーセッションということで会社の紹介を中心にされるのかなと思っていましたが、がっつり vim の話でいい意味でびっくりしました。 nvim-rs という rust で neovim プラグインを実装するためのライブラリのお話で、rust でも プラグイン書けるんだなと興味深かったです。 自分はまだあまり rust 書いたことないですが、rust 勉強したい欲はあるので neovim プラグインを題材に書いてみるのもありかなと思ったりしました。

WSLは良いぞ by kyoh86 さん

Linux をいちからセットアップするのはデスクトップ環境の整備などもやらなくちゃいけなくて、そういうの好きじゃないと疲れるよね。Windows の WSL2 をあつかいやすい Linux 環境として使うのは悪くないよ」というお話でした。 一方で、WSL2 はネットワークまわりで罠にはまりやすいといった部分も指摘してらっしゃいました。 自分自身社給のPCが Windows で WSL2 を使おうとしたのですが、会社の VPN に阻まれて何もつながらなくなってしまうということで挫折しており共感する内容でした。

俺自身が無人島になることだ by kawarimidoll さん

自分にとって欠かせないプラグインを「無人プラグイン」と呼んだりすることがあり、この発表ではそのような「無人プラグイン」を自分でつくってみようという内容でした。 簡単なプラグインの作成から複雑なものにステップアップしていく過程が示されており参考になる内容でした。 有名プラグインの機能の自作も勧められていて、「仕組みを理解するための車輪の再発明」を好む自分としては結構刺さる内容だったなと思います。

vim を debug する by ぺりー さん

vimscript 組み込みの bufnr()デバッグをするために vim 本体のデバッグを試してみた際の過程を紹介した内容でした。 vim 本体の debug というとなかなかハードルが高く感じてしまいがちですが、デバッグするための様々なノウハウが紹介されていて、自分もやってみようかなと思える内容でした。 デバッグ手順については vim 以外のアプリケーションを debug する際にも使えそうだなと思いました。

vimを読もうとした話 by hakkadaikon さん

vim の膨大なソース量に、コード整形ツールや chat GPT を駆使して立ち向かった内容を紹介した内容でした。 まず、vim の規模 (約83万行) に改めて驚くとともに、プラットフォーム対応などで複雑化したソースはやはり読むのが大変そうだなという印象を受けました。 コード整形ツールでだいぶ読みやすくなる様子などを見て、#ifdef だらけのソースを読みやすく整形する手順などは他の C言語プロジェクトでも使えそうだと思いました。

vim と文字化け by rbtnn さん

vimscript で文字コード判別を行って文字化けに対処するお話でした。 UTF-8 の判別法は vim の外でも役に立つ知識だと思いました。 vim に bit 演算の組み込み関数があることなども少し驚きでした。 個人的に結構文字コードなど文書データの基盤的な話は好きなので楽しませていただきました。 スライドの共有が事前にあったのも手元でソースコードを参照しやすく良かったです。

vimで人生が豊かになりました by ryoppippi さん

もともと AtomVSCode を使っていたが、Neovim を使いはじめて設定に凝るようになって作業効率があがったし、編集作業が楽しくなったというお話でした。 vim をきっかけに自作キーボードまで手を出しはじめたところなど、作業環境が変わっていく様子を面白く聞くことができました。 vim-jp というコミュニティの良さについてもお話されており、vim-jp に入ったばかりの自分としても共感する内容でした。

懇親会

非公式ですが終了後懇親会がありました。 忘年会シーズンで空きが少ないなかスムースに店を見つけていただいて本当に助かりました。

全員が vim を使っているという共通の話題があり初対面でも vim の話で盛り上がることができました。 vim-jp のイベントや slack の話題、素の vim で実技試験を行う某学校の話、居酒屋の中で突如始まった SKK 実演布教会など飽きることなく楽しめました。 今回お話できなかった方とも話してみたいと思いました。

おわりに

今回は ゴリラ.vim の参加記を書きました。 オフラインイベントが初で不安はありましたが、全体を通して楽しめましたし参加して良かったと思いました。 また参加できるときは自身も参加してみたい、今度は登壇もしてみたいなと感じました。